福岡県うきは市に本社を置く、Big Advance会員企業の株式会社筑水キャニコムさま。
一度聞いたら忘れられないユニークな製品名で有名ですが、会社の一体感の秘密は社歌にあるとのことで社歌の制作から活用までを聞いてみました。
第三回NIKKEI全国社歌コンテストでの「情熱賞」受賞、おめでとうございます!
▲ 筑水キャニコム 会長 包行 均 さま
農業・林業・土木建設用の運搬機械や草刈作業車に特化して、他社にない商品を開発する「おもろい会社」です。
世界51か国と取引があり、農業用運搬車と乗用草刈機四輪駆動の分野では、トップシェアがあります。
おもしろいネーミングに注目されますが、商品開発とお客さまに向き合っていれば、お客さまのメリットや、より楽しくなれるようにという思いで閃きが降りてくるんですよね。
昭和の時代、当時の社名は筑水農機販売株式会社でした。社名に「農機」と入っているので、林業や建設業に営業するのにちょっとやりにくいなということがあったんです。そのタイミングで「古い体制から生まれ変わり、一流を目指そう」ということで、合わせて社歌を作ることになりました。
社歌の候補はいくつかありましたけど、当時の社歌というのは真面目で堅苦しいものが多かったんです。楽しくてリズミカル、みんなで弾んで歌えるような歌にしたいと思っていました。当時は小林亜星先生と伊藤アキラ先生にぜひお願いしたいという私の希望を広告代理店に伝えていました。
実は小林亜星先生は湯布院が大好きで、湯布院によく旅行に来られて音楽の仕事をしていたそうです。弊社の前にあるJRを利用されていたそうで、ご縁を感じていただいたかはわかりませんが、作っていただけて嬉しかったですね。
流行の歌はすぐに忘れられるけど、社歌は最低でも30年続くことが最大の魅力だと小林先生はおっしゃっていました。今思えば、そういった先のことまで考えて作っていただいたのかもしれませんね。当時はこのポップな感じはどうかなと思いましたが、この曲にして本当によかったです。小林先生も、「これを選ぶ会社があったんですね」と驚いていました。
社歌の出だし、「太陽は人の心に熱い希望を運んでくる」という部分で、伊藤アキラ先生でよかったと思いました。当時は早く歌を作ってくれと言っていたら、伊藤先生が作詞に困っていると。そして「運んでくる」という単語が浮かんで、そこからはあっという間にできたという裏話を後日聞きました。
▲ 小林亜星さん指揮で歌うキャニコム合唱団
毎月、月初めの会議で歌ったり展示会をはじめとしたイベントでも使っています。弊社は歌が大好きで、「ものづくりは、演歌だ。」と言っているくらいですからね。
もともと、社歌を作ってほしいという社員の声から作りました。
「もっと元気に働きたい、社員が一つになって働きたい」という想いがあり、一流を目指すという大きな目標に少しでも社歌の力で達成に近づいたのではと思います。
一流を目指すには、一流の人が作ったものがいいとの思いから、作詞作曲を有名なお二人にお願いしたんです。
私がこの会社に入った時から、絶対に日本一になる・世界に羽ばたくと言っていましたが少しずつ近づいて行っていると思います。
歌はいいものができたけど会社はダメだねと言われたら困りますからね、社員はみんな頑張ってきたと思います。
社歌を通じた一体感は、社内だけではなくお客さまを巻き込んだものになっていると感じます。もうお客さまはうちの大ファンですね。ずっとリピーターになってくださっています。
そういうお客さまのためにも、これからも元気に頑張っていかないといけないと思っています。